輝く!文化人 vol.5 今村柚巴さん

こんにちは山家です。今回は昨年日本一周を達成された大学生今村柚巴さんにリモートで取材をしてきました。

休学せず日本一周

山家 どんなテーマで日本一周されたのですか?

今村さん(以下ゆずさん) 私が日本一周したのは昨年の10月から2月にかけて行いました。テーマとしては、47都道府県のゲストハウスのオーナーさんに会いに行く旅ということと、休学をしないで旅をするというふたつのテーマで行いました。

山家 休学をしないでとはどのような方法で行ったのですか?

ゆずさん 昨年の4月から大学の授業はコロナウイルスの影響でオンライン授業になったので、パソコンとWi-Fiさえあればどこでも授業は受けられると思っていて、やってみたらどうなるのかなという興味もあったので、休学をしないでオンライン授業を受けながら日本一周に挑戦しました。

山家 授業はどこで受けられたのですか?

ゆずさん 本当に色々なところで受けました。ゲストハウスやコワークングスペースはもちろん、電車や畑でも受けました。電車ではトンネルに入ったときに回線が悪くなることもありました。山に登りながら受けたこともありますよ(笑)。

山家 今後大学の授業の形も変わってきそうですね

ゆずさん 昨年は地域おこしの授業を受けていたのですが、偶然新潟県の燕市というところに行ったときに、授業の題材が燕市だったり、今年だと福井県の鯖江市が授業に出て来た時に鯖江にいたり、学校の垣根を越えて普段の生活そのものが授業になっていたというのはいまでしかなくて面白かったですね。

山家 そもそも何故ゲストハウスが好きになったのですか?

ゆずさん 大学1年生の春休みの時に、大学のボランティアサークルで海外に行った際に現地の方を雇って街を案内してもらった時に、現地の方がサークルのメンバーを誘拐してしまう事件が起きてしまい、現地のゲストハウスの方に助けてもらって「いい人たちだな」と思うと同時に、自分の価値観とは違う価値観に触れることができる。このような人は会おうと思えばお会いすることはできるけど、偶然隣にいた人がそうという事がゲストハウスの魅力かなと思います。

3年生になって授業も減って旅に出られる機会も増えるかと思った時にコロナウイルスで旅ができなくなってしまい、なにか自分にできることはないかと探した時にオンライン宿泊ということをやっているゲストハウスがあって、それをうまく使って全国のゲストハウスのオーナーさんと繋がっていけば、自分自身が家に居ながら日本一周できるのではないかと思いました。

山家 オンライン宿泊をやっていないところではどうやってオンライン宿泊を行ったのですか?

ゆずさん まず初めに企画書をつくってすでにオンライン宿泊をやっていたところに見てもらって、そこのオーナーさんと繋がっているゲストハウスを紹介してもらって、どんどん繋がっていきました。

山家 いつごろから実際に日本一周に行こうと思ったのですか?

ゆずさん オンライン宿泊ではなかなか発信力が上がらなくて、ただただオーナーさんにやさしくしてもらう日々が続いて、自分は何もしていないという事にもどかしさを感じていました。自分ができることとして実際に足を運んで、誠心誠意お礼をすること、そしてクラウドファンディングのようなインパクトのあるツールを使うことで、ゲストハウスのことをより発信していこうと思いました。

山家 クラウドファンディングが開始一週間で達成されてましたよね?

ゆずさん そうなんですよ…。クラウドファンディング始める前も始まってからも「集まらなかったらどうしよう」とずっと不安だったのですが初日で50%まで集まり、一週間で100%達成しました。正直驚きました(笑)。

山家 気を付けたことや大変なことはありますか?

ゆずさん まずコロナ禍という事があるので、事前にPCR検査を受けて陰性証明して、毎回必ず検温と手洗いうがいを徹底しました。あるゲストハウスのオーナーさんに相談した時に「コロナにかかったときのことも考えた方がいいよ」とアドバイスをもらって、もしそうなってしまった場合は嘘をつかず包み隠さず、すぐ帰る。ということを明示したものを先にお渡ししておくことと、「東京から来た」ということや、「日本一周中です」ということを地域に発信していいのか事前に確認を取りました。

地元があることがうらやましい

山家 日本一周中に体調を崩されたときがありましたが、そのときの心境を教えていただけますか?

ゆずさん 始まって一か月くらい経ったときに、夜間に呼吸困難になることがあったのですが、「なんとなく風邪っぽい」と思っていたのですが、長野県に入ったときに、そこで病院の方に出会ったときに相談したときに「それは早く病院に行った方がいいよ」と言われて、行こうと思ったのですが中々入れず、PCR検査も受けることになり、気が気じゃありませんでした。そのあとはホテル一軒取って一人で結果を待っていたときに味の感覚が無くなる感覚が怖くて、デリバリーで味の濃いものをひたすら食べて「大丈夫大丈夫」と言い聞かせていました。これでもし陽性だったらそこのゲストハウスは営業できなくなってしまうし、人を巻き込んでいるので迷惑はかけられない、無理はしてはいけないなと思い、現地のゲストハウスのオーナーさんと相談の結果、一旦家に帰ることを決断しました。

山家 休まれたのは一週間くらいでしたよね?

ゆずさん 4日くらいかな?スケジュールをいろいろ考えて、人がいるとどうしてもしゃべってしまうので緩める日を作ろうと思い、7日に1日はビジネスホテルに泊まるようにしました。

山家 日本一周に復帰した時の心境はどうでしたか?

ゆずさん コロナではなかったというのが大きかったですね。それと、私が一旦帰ることを決めたときに皆が私の考えを尊重してくれて「再開するまで待ってるね」と声をかけてもらったので、より一層気は引き締まりましたね。「コロナとか気にしないの?」とか聞かれることもありましたが寧ろ注意深かったですね。

山家 面白かったことや楽しかったことはなんですか?

ゆずさん 毎日の人との出会いは楽しかったですね。小学校から私立の一貫校という事もあり今まで関わる人は,自分の通う学校内の人のみであったし、地元の繋がりはあまりなかったので、地元の人たちが集まったときに「明日○○川に行こうよ」「来週○○行こう」という会話をしていて、地元の繋がりで今日も明日も生きているのだな、その場その場で考えながら生きている姿を見てうらやましいなと思いました。故郷という自分が大切にできる場所があることがうらやましいなと思いましたし、その場その場の瞬間を大切にしたいと思うようになりました。また、たくさんの大人と話したり、クラウドファンディングなどで助けてくれて、今までは同世代の人と繋がることが当たり前だったのですが、面白い大人ってたくさんいるなと思ったし、その人たちに関わることで、自分が考えている面白いことがさらにブラッシュアップされていくことが面白かったですね。

山家 地元があるってうらやましいですね(山家もゆずさんも東京近郊出身の為あまり地元という概念があまりない)

ゆずさん そうなんですよ。あまり地元愛はないですよね。住んでる町が無くなるとなっても「あー、無くなるんだ」くらいにしか思えないのですが向こうの人たちにとってはその感覚はないと思います。

山家 地元は心の支えなのでしょうね。

ゆずさん そうですね。なにか大切なものがそこにある感じがうらやましいですね。東京に出てきた子が「地元に戻りたい」と言いますね。育ってきた流れやコミュニティが東京ほど飽和していないから同じ人が近くにいるから支えになるのでしょうね。

山家 日本一周が終わったときの気持ちを聞かせてもらえますか?

ゆずさん まずは安心感ですね。旅先での日々も家での日々もすごく大切なのだなと感じました。リモートワークの活用で会いたい人に会うことができるようになりました。また会いたい人はいるので、北海道に行ったりしています(取材当時は北海道にいました)。

日本一周後に始めたこととこれから

山家 日本一周が終わってからも地方に行かれてますが、それはいったいなぜですか?

ゆずさん 会いたい人がそこにいたからですね。お世話になっていて会いたい人がいて時間があってどこでも生きていられるのならばそこにいようと思ったからですね。本当に人が好きなので。帰りたい街とかも一つに絞ることができなかったですね。今までは移動ばかりだったので定住してみたかったですね。「明日どうする」「明日○○しよう」というその人たちの空気に1カ月でもいいからなれたらいいなと思い地方に行くことにしました。

山家 今ゆずさんが行っているプロジェクト『大宇宙大学』はどうしてやろうと思ったのですか。

ゆずさん 自分の伝えたい場所伝えたい地域伝えたい人があってもそれを発信する場所がブログだけだったので、それに限界を感じて『旅酒場』という地域から色々なもの持って帰ってそれを展示したり発表する企画を始めました。しかしいくら伝えても東京の人がその地域に行くのかと聞かれたらあまり多くない、それは仕方がないと思うようになりました。なにか自分の好きなことや興味あるところを開拓したい、せっかく開拓するなら人を巻き込みたい、人と人、人と地域がつながる瞬間をこの目で見たいと思うようになりました。

山家『旅酒場』はどのような理由で始めたのですか?

ゆずさん 日本一周の中で、例えば北海道から青森県に行くときは北海道のお土産をもっていくというように、他の県に行くときは前の県のものをお土産として持って行っていたのです。それは特に特産品とかではなく自分がお世話になった方が作っているものをもっていくことで、「これはどういうものなの?」と話が弾むようになって、その地域に少しでも思いをはせてもらえた、手元にあるものから発信できたことがうれしくてそのイベントがしたかったのです。また、桐生市のある雑貨屋さんが自分の旅の中で見つけて実際に使っていいなと思ったものを販売する雑貨屋さんで、自分の売っているものが自分ですべて説明できているのはいいなと思いそれを自分でもやりたくてやりました。

山家 ゆずさんにとってゲストハウスとは?

ゆずさん ハレとケの場所ですね(ハレとケ 日常とお祭りのような非日常。非日常を「ハレ」日常を「ケ」)「ハレ」の瞬間をできるだけ「ケ」に近づける活動をしているので。面白いことを日常にしたくて、それをしているのはゲストハウスのような気がします。まったりすることもできるし、旅先で刺激を求めて人にお会いすることもできる、ゲストハウスにはどちらもあるなと思います。

山家 最後にゆずさんのやりたいことを教えてもらえますか?

ゆずさん 面白いなと思ったことや自分の好きなことを伝えたい。自分のやりたいと思ったことは全部叶えたいですし、自分が面白いと思ったところを開拓していきたい。そしてそれが、誰かのきっかけになればいいなと思います。くだらない夢やちょっとしたお遊びで考えていたものが本気で叶えていくことで、それのハードルが下がっていくことを長っています。くだらないことや自分の好きなことに向き合える尊さを証明したいです。

ゆずさんから告知

大宇宙大学の夏期講習を8月23日~25日まで福井県で行います!!南越前町を拠点にして面白い人に出会ってワクワクを創ってみませんか?

参加したい方はこちら

https://docs.google.com/forms/d/1PZsX5p7f9YEsUJf0WJstLz-JLB7AZ5hJaXtHvsb2aVM/viewform

感想

ゆずさんのことは昨年の4月ごろから知っていて、日本一周もずっと応援していたのでこのように記事にすることができるのはすごくうれしいです。ただただ日本一周を達成した大学生でとどまらず、自分のやりたいことを常に見つけてそれを叶えに行動を起こしていることがやはりゆずさんの魅力なのではないかと思います。私もこの取材記事やそれ以外の活動を通して人と人がつながる機会を作れたり、何か周りの人の新しいきっかけになればいいなと思いました。

ゆずさんの活動をもっと知りたい方はこちらをご覧ください

前回の泊まれる図書館寄処~yosuga~さんの記事はこちら

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